柴犬のつばきのしつけ教室第1回 散歩と爪切り

静岡県浜松市で犬のしつけ教室をしている、ペットのブリーダーワンブーです。

今回は柴犬のつばきです。3歳で去勢済み、室内飼いです。
飼い主さんが一番困っていることが、人間を噛むことと、散歩中に車に飛びつくことでした。
柴犬のつばきは子犬からの飼育ではなく、5月までは柴犬の多頭飼育のお家にいましたが、そこから引き取られた子です。それまでの飼育環境等は詳しくわかりませんが、現在の飼い主さんはかわいそうに思い、同情の気持ちで引き取られました。

ここでまず問題があります。犬に対して同情してしまうと、犬はこの人間は弱いと思ってしまいます。どんどん強気で色々なことをしてきます。基本的に犬は過去のことはあまり関係ありません。極度の虐待などの場合は違いますが。犬は今を生きています。人間が今から幸せにしてやる、私についてきなさい、と強い気持ちでリードしてあげればいいのです。そうすれば犬は新しい生活をスタートできます。逆に同情して接すると過去を引きずって生活することになります。

私たちはこのように考えて犬を引き取りますので、問題行動が有る犬たちも問題行動を克服して新しい里親さんのところに旅立っていきます。大人の犬を引き取る時はここに注意していただきたいです。

今回は初回でしたので、飼い主さんにアンケートに記入していただき、私達の犬に対しての考え方やこれからどのようにしつけ教室を進めるかなど多くのお話をさせていただきました。特に噛み犬、無駄吠えが有る犬はしつけに時間がかかることと、飼い主さんの「絶対に最後までやりきる」強い気持ちが必要なことを確認し、しつけ教室をスタートする事となりました。

まず、犬の顔を見た時に穏やかでしたので意外と噛まれずにしつけ教室ができるのではないかと思いました。そこで、まずは散歩のしつけをして様子を見ることにしました。散歩がうまくできない犬の特徴として、ハーネス(胴輪)を使っています。ハーネスは犬が物を引っ張る時に使うものです。決して犬をコントロールする物ではありません。ハーネスは基本的に使ってはいけません。詳しくは今回は省きますが、詳しく知りたい方はご連絡ください。つばきもバッチリ使っていましたので、どうしていけないかをお話して、ペットのブリーダーワンブーで使用しているケネルリードに付け替えて散歩のしつけをしました。

私が最初にリードを持ってしつけをしました。最初にすることは犬の自由を完全に奪って主導権を握る事ですが、つばきは始めてのことでかなり暴れました。でも最初の30秒ぐらいですかね。その後は身を委ねて歩いてくれました。蹴る殴るなんてことはしてませんよ。
飼い主さんに基本的な散歩のしつけの仕方をお話して散歩していただきました。飼い主さんも最初は戸惑っていましたが何となく歩けるようになりました。途中車が何台か通りましたが反応することもなく問題ありませんでした。
今回は初回でしたし、外も暑かったので簡単に散歩のしつけは終了しました。

爪切り中の写真
柴犬の爪切りのしつけ中の写真

続いて、事務所に入って爪切りのしつけです。
犬のお手入れも散歩と同じで重要なしつけです。例えば爪切りも爪を切ることが目的ではありません。犬が嫌なことを我慢し飼い主さんに身を委ねることが重要です。これができれば病気や怪我で動物病院に行っても簡単に診察することができます。犬にストレスはなく飼い主さんも獣医さんも非常に楽です。ペットのブリーダーワンブーでは万が一のことを考えて、今ではなくずっと先を見てしつけをしていきます。

爪切りのしつけをしていきますが、人間をかんだことがある犬なので様子を見ながらやっていきます。
今回は実際の動画もありますが、こういった動画をアップすると必ず犬が嫌がっている、かわいそうだ、虐待だ、と言われます。でもよく考えていただきたいです。犬が嫌がっていることをしないのであれば犬はどんどん問題行動をしてきます。動物病院で診察できないので全身麻酔をすることになるかもしれません。しつけ中は犬にもストレスがかかって当たり前です。我慢を覚えればストレスはなくなります。最終的に犬を守るためにしつけをするのです。人間の子供の爪切りをしようとしたら、暴れたからやめて病院に行って切ってもらったなんてありませんよね。少しでもお役に立てればと思って公開していますので、誹謗中傷はお断りです。

まずは後ろ足から爪切りをします。犬は基本的に前足のほうが敏感なので、後ろ足から爪切りを始めたほうが楽です。

続いて前足の爪切りを始めますが、やはり嫌がって暴れます。暴れることを押さえつけて無理やり爪切りをすると爪切りが嫌いになります。これよく見かけるので絶対にやめてください。犬が暴れたらぐっと力を入れて犬が諦めるまで待ってください。諦めるとすっと力が抜けて、ため息を付く子もいます。そうしたら爪切りを始めます。途中でもまた暴れるので爪切りをやめて抑えることに集中します。これを繰り返すとおとなしくなります。
クロネコがいますが、あえて犬の気が散って暴れると想定して自由にさせていますが、つばきはあまり気にしませんでした。

犬が落ち着いたので前足の爪切りをしています。ハアハア言っていますが心配いりません。落ち着くまで結構暴れたので疲れたのです。ポイントを抑えた爪切りの回数を重ねれば、暴れなくなりますのでハアハアすることもなくなります。

今回はしつけ教室1回目なのでこんな感じで終了です。この柴犬は軽度ですが噛み犬です。人間側の対応を間違えなければこのようにおとなしく爪切りもできます。
飼い主さんにはいくつかの課題をお出しし、毎日犬と向き合っていただきます。次回のしつけ教室は金曜日の予定です。どのように変化しているか楽しみです。

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